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「ひとり」が危険!学校外での不審者対策、どうすればいい?

はじめに

家庭や学校では、大人が子どもの安全を守ってあげることができます。

 

でも一歩外へ出たら、自分の身を守れるのは子ども自身です。いくら登下校でPTAが見守っていても、目が届かない瞬間もあるはずです。万一の時にもあわてないよう、通学路や外出先での不審者対策を親子で知っておきましょう。

 

 

狙われている「下校時間」

登校時は集団登校の学校もあり、保護者のパトロール活動もさかんです。ところが下校時は1人になる確率が高いため、注意が必要です。

 

不審者が子どもに声をかける時間帯は、午後3時~5時の下校時間が多いと報告されています。友達と帰っても、途中で別れ最後は1人になってしまいます。不審者はこの時間帯を狙っているのです。

 

「ひとり」での行動が危ない

帰宅してから外へ遊びに行く時も、目的地に着くまでは1人になります。公園で遊ぶ場合は、公園内のトイレに1人で行くのは危険です。

 

特にトイレ付近のベンチに座っていることが多く、そのままついて来られてしまう事例が過去にありました。また小学校高学年、中学生になると遅い時間に塾通いをする場合もあるでしょう。暗くなってからは基本的に、親が送迎することをおすすめします。

 

不審者はどんな声かけをしてくるの?

警視庁の声かけ事案報告では、「お菓子をあげる」「ゲームを買ってあげる」「きみ可愛いね」など甘い言葉で誘う例が多く見られます。「駅までの道をおしえて」「子犬を一緒に探してくれない?」など子どもの親切心につけ入る、「お母さんが事故にあって運ばれた。病院に連れていってあげるから車にのって」と子どもの平常心を失わせ、連れ去る事件も起きています。

また無言で肩をつかんだり、強く手を引くなど力にまかせた犯行のほか、後をついてくる、公然わいせつの事例も発生しています。

 

不審者対策は具体的にどうすればいい?

予防策としては1人にならない、人気のない道は通らないといった「約束事」をきちんと決めておくこと。

 

新入生は、入学前に学区域を親子で歩き「危険な場所」をチェックしておくことが大事です。緊急時に駆け込める「子ども110番の家」も調べておきましょう。

 

子ども自身が身を守る方法

警視庁の標語、「イカのおすし」を実行しましょう。『知らない人について「イカ」ない。知らない人の車に「の」らない。助けて!と「お」おごえで叫ぶ。安全なところへ「す」ぐ逃げる。大人に「し」らせる。』

 

防犯教室で体験したお子さんもいると思います。覚えやすい標語ですよね。また不審者に遭遇し、恐怖で大声が出せないことも考え、防犯ブザーまたはホイッスルの携帯は必須です。

知っている人でもついていかない!

実は低学年にはもう少し丁寧な説明が必要です。

 

「知らない人」は家族以外全員である、と教える必要があります。隣に住んでいる優しいお兄さん、習い事の先生、よく行く店の店員さんもこの場面では「知らない人」であって、誘われても絶対に車に乗ってはいけないのです。

 

「顔見知り」の犯行が意外に多いことを忘れてはいけません。

 

保護者が子どものためにできること

親は普段からママ友やご近所さんとのお付き合いを大切にし、助け合える関係を作っておくことが大事です。

 

また警視庁の「メールけいしちょう」など、地域の安全・安心情報が提供されるメールマガジンに登録しておくと、最新の不審者情報が得られるので防犯に役立ちます。

 

1人で留守番するときの注意点は?

一番の注意点は、訪問者があっても絶対にドアを開けないこと。

 

電気点検、水漏れ点検など業者になりすまして鍵を開けさせる事件が発生しています。郵便物や宅配便も「受け取らなくていいよ」と子どもに伝えておきましょう。電話も出なくてよいと決め、親の携帯電話に転送される設定にしておくと安心です。

 

子どもがカギを使用する際も要注意です。帰宅して鍵を開ける瞬間に犯人に押し入られないよう、誰かついてきていないか後ろを確認すること。ドアを開けながら「ただいま!」と大声で言い、1人じゃないよ!とアピールするのも効果的です。

 

おわりに

常に防犯に気を使う時代ですが、神経質になりすぎても子どもが委縮してしまいます。防犯の意識づけをしっかり行ったら、子どもを信じてある程度任せましょう。

 

親は地域の大人の助けも借りながら、子どもの成長をあたたかく見守りたいですね。

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