はじめに
授業参観は、学校でのわが子の様子を観察できる貴重なチャンス。でも具体的には何を見てきたらいいの?どんな服装がいいの?参観するときのマナーは?などわからないことも色々ありますよね。
せっかくの授業参観を有意義なものにするためのヒントを、紹介しましょう。
授業参観の回数はどれくらい?保護者はたくさん来るの? 学校公開・オープンスクール・ファミリー参観デイとよぶ学校も
授業参観は、学校によって「学校公開」「オープンスクール」「ファミリー参観デイ」など呼び方はさまざまです。年に平均2~3回実施され、平日に加え土曜日にも開催する学校がほとんどです。参観時間も今では半日や1日などたっぷりとる学校が増え、保護者が行きたい時間に気軽に参観できるように配慮されています。
土曜日はとくにお父さんの姿がたくさん見られ、和やかな雰囲気になることが多いです。
やはり1年生のクラスは保護者であふれていますが、学年が上がるにつれて参観者が少なくなります。高学年になると、子どもが照れて「来ないで」と言うので「行きたくても行かれない」とぼやくお母さんも。少し寂しい気もしますね!
なお中学校を選択制にしている自治体では、まるまる1週間を学校公開日にあてている学校もあります。6年生と保護者が時間をかけて見学し、中学を慎重に決めてほしいという趣旨があるようです。
図工の作品なども要チェック!授業参観はどんなところを見てくればいい?
授業の内容、先生の指導法を見るのはもちろんですが、この機会にクラスの雰囲気をじっくり見ておくことが大切です。生徒たちが授業をうける態度、先生と子ども達のやりとりをよく観察すると、クラスの空気感や先生の人柄がわかってきます。さらに時間が許せば授業だけでなく、休み時間の様子も見ておきたいです。授業中はよそいきの顔をしていた子どもも、休み時間は心が開放され、より自然な姿を見せてくれます。
「家では無口な息子が、学校の休み時間には友達と楽しそうに遊んでる!」など子どもの新たな一面が見られ思わずにんまり、なんてこともあります。
また教室の後ろの壁や廊下に掲示されている、子ども達の作文や作品もぜひチェックしてください。「○○ちゃんて絵がこんなに上手なんだ~」などと自分の子だけでなく、お友達の隠れた才能も発見できて楽しいですよ。
普段着よりも清潔感を出したい!授業参観に適当な服装はどんなもの?
地域や学校の特性、公立か私立か、などによって変わってきますが、基本的にカジュアル過ぎない服装がマナーです。ダメージジーンズ、露出が多い、派手すぎる服は避けましょう。とはいえ、気合を入れすぎた服装も浮いてしまいます。普段着よりは少しおしゃれで清潔感のある、「きれいめカジュアル」がベストです。シンプルなブラウスとパンツまたはスカート、といった組み合わせがよいでしょう。アクセサリーは控えめにして、香水はつけません。
お父さんもスーツより、やはり清潔感のあるカジュアルなファッションがおすすめです。抑えめの色のポロシャツにチノパン、秋冬はその上にジャケットをはおる、といった服装がよいでしょう。参観前後にお仕事があるという場合は、もちろんスーツでかまいません。
お父さんお母さんが、いつもよりちょっぴりおしゃれして来てくれると、子どもも嬉しいですよね!
子どもに恥ずかしい思いをさせないためにも……授業参観で保護者が気を付けたいマナーは?
参観日は多くの親が集まるため、自然と保護者同士のコミュニケーションの場ともなります。仲の良いお母さんに会うとどうしても盛り上がってしまうのですが、度が過ぎると子どもが授業に集中できなくなることがあります。
授業参観中にこそこそ話をしたり、廊下で大きな声でおしゃべりすることは絶対にやめましょう。特に、校内で他人のうわさ話をすることは厳禁です。予期せぬトラブルに発展することもあるからです。子どもは見ていないようで親のことをよく見ているので、子どもに「恥ずかしい」と思われる行動は慎みたいです。
そのほか、教室のスペースを考慮してあまり大人数で行かないようにしましょう。カメラ、ビデオ、携帯での撮影は、ほとんどの学校で禁止されています。
おわりに
親子ともにワクワク、ドキドキの参観日。マナーを守って「行ってよかった!」と思える有意義な授業参観にしたいですね!