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高校受験特集① 自分に合った高校選びとは?

はじめに

高校受験を控える子供がいる家庭にとって、夏休みや2学期は受験準備が本格化する忙しい時期ですよね。高校は出会う人や得る知識・経験が増え、具体的な将来を考える時期なので、高校選びで子供の人生が大きく変わるのではないでしょうか。しかし高校は沢山ありますし、どこがどう違うのか、またどうやって選べばいいか迷う方は多いはず。

 

今回は子供が自分に合った高校選びができるよう高校の基本的なお話しや高校選びのコツについてお話しします。

 

公立高校・私立高校・高等専門学校…それぞれどう違うの?

①公立高校

国や県、各市町村が設置した高校で、最大の特徴は経済的負担が少ないこと。年収910万円未満の家庭であれば授業料は税金で支払われます。その他には入学金や修学旅行費、参考書代などで年間30万円前後、3年間で100万円ほどかかります。

1年生は共通授業、2、3年生から希望進路に分かれてクラス編成する学校が多く、最近では中高一貫校や、興味のある科目を選択できる総合学科、単位制を設けるなど特徴ある高校も増えています。基本的には高校のある都道府県の在住者しか受験できません。もし違う県の高校進学が気になる場合は、早めにそこの都道府県教育委員会または学校に確認しましょう。

 

②私立高校

個人が運営している学校で、学費などの収入で経営が成り立っています。学費は学校によって異なりますが3年間で平均300万円前後。家庭の経済負担が大きいですが、多くの学校が就学支援金や学費免除制度を設けています。建学の精神に基づき、校風はのびのびした雰囲気や校則が厳しいところまで幅広く、また宗教教育を重んじたりスポーツがとても盛んだったりと学校によって教育方針は大きく異なります。授業では指導要領の縛りがないため、1年生からコース制度を導入したり、専門分野に特化した授業を行ったりしています。また、礼拝堂や学習センター、研究室、専門的なスポーツ施設など、幅広い面で施設整備が充実しているのも特徴のようです。

 

③高等専門学校(高専)

中学校卒業者を対象にした、主に機械や情報、建築などの工業・技術系を専門的に学べる5年生の学校です。大学や短大と同じ高校教育機関で、各都道府県に1校以上あります。授業料は年間約23万円ですが、1年生から3年生までは高校と同じように授業料補助があるので実質負担は年間約11.6万円です。学年が上がるごとに専門科目が増え、実験や実習、ゼミなどが行われるほか、在籍する学科によって危険物取扱者や情報処理技術者といった資格取得も可能です。就職率はとても高く、ほぼ100%をキープしています。雰囲気は公立や私立高校とはまた違った、独特かつ自由な印象です。また多くの高専には学生寮があり、全員必ず入寮という学校もあります。

 

部活・興味がある科目・大学進学実績 どれで選ぶ?進学希望先の決め方

高校を選ぶ際、まずは学力を見ますが、一番は子供が行きたいと思うかどうかが大切です。学力は最後まで延びる可能性が十分にあります。部活で高校を選ぶ際は、受験勉強で忙しくなる前に部活見学に行きましょう。中学と高校では部活の雰囲気や練習メニューがかなり違いますし、高校によっても大きく異なります。

入ってから「こんなはずでは…」とならないようにぜひ部活見学に行くことをおすすめします。

 

進路状況や授業内容を重視する場合は、高校の設置学科やカリキュラムを見て、興味のある科目に特化したコース等はあるか、進路実績はどうか調べましょう。特に大学進学を考えている際は、進学実績を重視します。見るべきポイントは、自分の生きたい分野が幅広くあるかどうか。高校では、大学・短大・専門学校全てをひっくるめて進学率としています。

 

例えば理系の国立大学進学を考えているのに、進んだ高校の進学実績はほとんどが文系専門学校だった…なんてことがあると、開設科目数やレベルが合わず、受験時に苦労する可能性もあります。

 

学校説明会には積極的に参加を

夏休み中や2学期に開かれる学校説明会にはぜひ参加してください。授業や部活見学、在校生との交流ができるので、モチベーションが上がります。新しい発見があるので、進学希望先だけではなくいろんな学校の説明会に足を運んでみてください。

 

また1つ、保護者の方に気を付けてほしいのが大人の意見の押しつけないことです。保護者や塾講師が「こっちのほうがいいのでは」「ランクを下げたらどうか」と無理に意向を押し付けると子供のモチベーションが下がりますし、自分の意向を無視されてショックを受けます。もし意見が食い違う場合は、子供の意見をしっかり聞いて、「ここを選ぶとこうなるけど大丈夫?」などと意見を交わして理解を深めることが大切です。

 

おわりに

勉強や部活や将来の夢など、お子さまが高校選びに重要視するところは様々です。保護者の方の意見と食い違うこともあるかもしれませんが、まずはお子さまの意見を尊重して、お子さまの納得がいく進学希望先を見つかることを願っています。

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