はじめに
小学校入学を翌年に控えたお子さまがいるご家庭では、現在住んでいる通学区域によって自治体より指定された公立小学校より10月から11月の終わりまでに、「就学時健康診断」のお知らせが届きます。
この入学前健診はとても大切なものなので、未就学児のお子さまがいらっしゃる保護者の方は必ず覚えておくことをおすすめします。
どうして就学時健康診断を受けるの?
この健康診断は、お子さまの健康状態や知能の発達状態を調べることはもちろんのこと、支援が必要なお子さまに対して教員を増員したり、クラス編成に使われたりと学校を運営するのに関わる大切なことのようです。就学時健康診断の結果は、およそ1月の末までに通知され、
入学式までに引っ越しの予定や私立学校へ入学の予定があっても受けなければいけません。
いつ実施されるの?
この就学時健康診断は、ほとんどの場合平日の午後実施されるそうで、お子さんは幼稚園や保育園を早退し保護者と一緒に健康診断に出かけることになります。
健康診断の会場はどこ?
自治体によっては健康診断の会場が小学校ではなく、対象年齢のお子さんを市の保健センターなどで健診だけを実施し、後日入学予定の小学校または教育委員会で面談をする場合もあるようです。
健康診断で準備しなければいけないものはある?
健診の案内には健康調査票や家庭環境調査票などが同封されている場合があります。これを事前に記入し当日持参するか、または期日までに提出することになります。
その他には、校内のいろいろな場所を移動するので子供と保護者の上履き、上履きを入れる袋があればよいでしょう。お子さんの物は園から持ち帰りをして、保護者は携帯用のスリッパなどを準備しておくとよいでしょう。資料なども渡るので、書類が入る大き目のバッグに筆記用具があればよいかもしれませんね。
検診時はどんな服装がいいの?
お子さんの服装は内科健診などがあるので、ボタンなどが少なく、自分で脱ぎ着がしやすい服装が良いと思います。
保護者の方も、お子さんが検査を受けている間に体育館や会議室などで入学説明会が行われる場合が多いので、スーツなどで行く必要はないかと思われますが、素足にジーンズなどではなくあまりカジュアルではない服装で出かけられると良いのではないでしょうか。
どんな検査をするの?
お子さんは、身長・体重測定、内科健診、耳鼻科健診、眼科健診、歯科検診、聴力検査、視力検査、知能検査などを行います。知能検査の時は、お子さんは鉛筆を持って担当教員と1対1で机を挟んで椅子に座ります。普段からおうちでお絵かきなどをするときも、お子さんと向かい合って座り、一緒に作業をするなど練習してみてもいいかもしれませんね。
検査は決して難しいものではないので、特に心配する必要はないかと思います。
子どもが健康診断を受けている間、保護者はどうするの?
保護者はお子さんが健診を受けている間に、体育館や別室で入学説明会が行われます。学校長のあいさつ、小学校での生活について、入学に必要な学用品の説明など入学式までに準備するもなどが主な内容です。
健康診断当日のスケジュール例
受付開始時間内に、送られてきた就学時健診の案内を持参し、入学予定のお子さんと一緒に受付を済ませます。
お子さんは5年生や6年生のお姉さんと一緒に各検査場をまわります。
保護者は必要な書類を提出し、記入漏れや提出物に不備がないか確認を済ませた後、入学説明会を受けるためにお子さんと離れて別会場へ向かいます。
お子さん、保護者ともに予定されている内容がすべて終了すると、帰りに健康診断の結果を受け取ります。健診の結果でむし歯や疾患が見つかった場合、入学前までに治療しておくようお手紙が渡るので早めに受診しましょう。
かんたんな面談がある場合も
他にも健診の結果や調査票に書かれた内容などを元に、かんたんな面談のようなことが行われる場合もあります。例えば、「お子さんの利き手は左ですが、学校で使うはさみは右利き用と左利き用のどちらを注文しますか」など、些細なことでもその日の行動などで担当教師が気になった点を伝えられることがあります。
おわりに
無事に就学時健康診断を終えたら、いよいよ入学準備も大詰めです。大きなランドセルを背負って、一人で「行ってきまーす!」と玄関から出ていく姿を見送るのももうすぐです。
保護者も不安と緊張の毎日でしょうが、子供の成長を楽しみに見守っていってあげて下さいね。