» コラム

きっと役立つ‼若い夫婦のための教育書①

「親の年収など、経済的基盤が子どもの成育や学力形成に大きな影響を与えている」

十年ほど前、教育研究者からそのような指摘がなされました。最近では、親の経済力の違いが子どもの学習歴や学力格差となって表れる時代になっていると指摘する識者もいます。

 

では、経済的な理由などで夫婦共働きの家庭が多い今、あるいは自分の実家が遠隔地にあり、なかなか子どもを実家の親に預けることもできない夫婦は、どのようにして子どもを育てればよいのでしょうか。きっと不安になって悩まれている若い夫婦も少なくないと思います。

この連載では、子どもの成長と発達、そして学力形成に役立つ基本的な知識や最新の科学的知見を提供したいと考えています。初めて親となった若い夫婦に、是非とも読んで実践していただきたい必読書を6回にわたって紹介します。

 

第1回の今回紹介するのは、『早起き脳が子どもを伸ばす』(「子どもの早起きをすすめる会」編著 発行/風讃社 2004 @1200円+税)です。著者は、子どもたちの「眠れない・眠らない」状況に危機感をもち、小児神経学専門の小児科医を発起人とする本会を2002年に立ち上げたそうです。近年、脳科学から得られた教育に関する知見は多く、この本はその知見に基づいた幼少期の子どもを健やかに育てるための実践的教育書と言えます。

早起き脳が子供を伸ばす

 

◆小学校入学までにしておきたいこと

 

小学校へ入学するにあたって重要なことは、ひらがなを覚えさせることでもなければ、九九を唱えさせることでもありません。

朝日を浴びて目覚めさせ、早寝をさせてしっかり睡眠をとらせる「早起き早寝」の生活習慣を付けさせることです。

なぜかというと、3~5歳のあいだは夜の睡眠時にメラトニンが最も高濃度に大量に分泌されるからです。メラトニンは、脳幹と視床下部の機能を同調させ、脳の機能発達に重要な役目を果たします。また、メラトニンは昼間には分泌されません。分泌を促すには、朝の光と夜の暗さが大切なのです。だから「早起き早寝」がとても重要になります。

 

◆朝寝坊と夜ふかしが子どもの潜在能力をだめにする

 

朝日を浴びて起き、日中はできるだけ外遊びをし、夜はテレビやゲーム機などの光がない、暗いところで寝るようにさせる。このような習慣付けが子どもの潜在能力を伸ばすことを、この本は明らかにしています。

とくに両親の生活習慣に影響されて「夜行性ベビー」になってしまった幼児の実態を読むと、乳幼児期における夜の睡眠障害が神経や身体の発達にさまざまな問題を引き起こすことがわかります。

本の中でお母さんたちは、赤ちゃんや子どもを早起き早寝させるようになって良かったことについて、こんな感想を述べていますので、以下に紹介します。

 

① 自分の自由な時間が持てるようになった。

② 疲れがとれ、イライラしなくなった。ストレスがなくなった。

③ 家族の雰囲気が良くなった。

④ 寝る時間が決まると、物事がスムーズに進む。

⑤ 朝、子どもたちが自分で起きるようになった。

⑥ 朝、子どもたちの笑顔・元気な顔が見られるようになった。

⑦ どうして「早起き早寝」の良さをもっと早く教えてくれなかったの!

 

いかがでしょう。早く読んでみたいと思いませんか?

 

(浩)

スポンサードリンク