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ガッコム安全ナビ 不審者・治安情報の動向調査(2020年4月~6月)

治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている情報を元に、2020年度第1四半期(4月~6月)に発生した不審者・動物出没・傷害等の各事件に関する統計情報を下記と通りまとめました。

 

調査対象日:2020年4月1日~2020年6月30日

調査対象:治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている不審者・治安情報

 

事件種別の傾向

 

■病気・衛生情報が前回よりもさらに増加

 前四半期と同様に今四半期でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、病気・衛生に関する情報に増加傾向が見られました。今四半期は前四半期よりも約4.5倍の増加となりました。前回と同様に各自治体は外出の自粛や予防策、感染症患者の発生状況、さらにコロナウイルス関連の特殊詐欺の注意喚起を呼び掛けています。特効薬も開発されていない状況であるため、引き続きマスクやソーシャルディスタンス、密室を避ける等、一人ひとりの「他人にうつさない」という心がけが大切なようです。

緊急事態宣言により一時は感染者数が減少したものの、解除後は徐々に増加の傾向にあるため、次四半期でも引き続き報告の増加が予想されます。新型コロナウイルスに関する情報は各自治体をはじめ、メディアでも毎日配信されていますので、お住まいの地域の情報をこまめに確認することをおすすめします。

 

■子どもに関連する事件は前四半期よりやや増加に

 前四半期では学校が臨時休校により子ども被害が減少傾向と述べましたが、今四半期では子ども被害の報告は、前四半期と比べて約2割の増加傾向にありました。しかし昨年の同四半期と比べると約5割の減少傾向となり、例年に比べると子ども被害は減少している傾向がうかがえます。前四半期に比べて増加した要因としては、学校の再開による登下校や自粛明けによる外遊び中に発生した事件が考えられます。

 次四半期では夏休みに差し掛かかりますが、休暇期間を短縮により例年よりも登校日数が増えますので、登下校中に被害にあわないよう子どもたちに話しておくことをおすすめします。

 

■特別定額給付金詐欺の増加

 前四半期でも様々な新型コロナウイルス関連の特殊詐欺が発生していると述べましたが、今四半期では特別定額給付金が支給されることが決定されたため、それに便乗する特殊詐欺が増加傾向にありました。市役所から家族構成や銀行口座など個人情報を問い合わせすることはないとのことなので、メールや電話で聞かれても絶対に回答せず、すぐに家族や自治体に相談することをおすすめします。

 

■熊等の動物出没が増加傾向に

 冬場である前四半期に比べると、今四半期の動物出没は約2倍の報告がありました。特に熊の出没報告は約13倍と急激な増加傾向が見られました。この増加傾向は例年と同水準となります。冬眠から目覚めた熊が活発に活動し始めたことが増加の要因だとうかがえます。次四半期にかけてさらに報告件数増加が予想されるため山歩きには注意が必要です。

 

特徴の傾向

 

■半袖やTシャツなど薄手着衣の増加

 今四半期の季節は春から初夏のため増加した特徴は薄手着衣となりました。特にTシャツや半袖、半ズボンなどが増加傾向にありました。

 また、減少した特徴はコートやマフラーといった厚手の着衣となりました。この傾向は昨年の同四半期と同水準です。次四半期ではさらに薄手着衣の増加傾向が予想されます。

 

特徴の色の傾向

 

■特徴色は白が増加傾向に

 不審者の特徴で最も多かったのは黒色(47.2%)で、次いで2位が白色(18.7%)、3位が青色(9.0%)、4位が灰色(7.5%)という結果になりました。どの四半期を見ても同様の色が上位の結果となっていますが、前四半期に比べると今四半期では白が増加し黒が減少の傾向にありました。

 

■水色やピンク等の明るい色が増加傾向に

 前四半期でも述べましたが、水色やピンク色など鮮やかな色が増加傾向にありました。暑くなると黒色や茶色といった重い色は減少する傾向がうかがえます。この増加傾向は昨年と同水準のため、次四半期でもさらに鮮やかな色が増加することが予想されます。

<前四半期から今四半期で増えた特徴を集めたアバターと減った特徴を集めたアバター>

 

発生時間の傾向

 

■動物出没情報は人が活動する時間帯に増加傾向

 春から初夏にかけて動物たちが活発になっている傾向にあると述べましたが、8:00~18:00頃は特に報告件数が多く見られました。この時間帯は多くの人が外出する時間帯であるため、動物を目撃することも多くなるようです。山間部に入らずとも、学校や畑、民家等の人が生活しているすぐそばで目撃されることがあるようです。また、足跡や糞など動物の形跡だけが発見されることもあるため、見かけた場合は警戒と自治体への報告が必要です。

 

■休校や時間差登校で事件の分散化

 今四半期では臨時休校が各地で多く見られました。また、臨時休校明けは時間差登下校を取り入れ、学校内での密を防ぐという対策もとられたようです。

 子ども被害や声かけは、全四半期を通して登下校時間である7:00~8:00、14:00~18:00の時間帯に多く報告される傾向にありますが、今四半期は昨年の同四半期と比較すると、7:00~8:00の報告件数は約半減、14:00~18:00は約6.5割減となりました。反対に9:00~13:00の時間帯は、昨年の同四半期と比べると3割ほど増加しています。

 休校や時間差登下校により、通常の登下校である時間帯においての児童生徒が減少したことが主な要因だと予想されます。今後もコロナウイルスによる影響による事件発生の分散化は進む可能性があります。

 

※ガッコム安全ナビは、主に自治体や警察署等からの配信を元にしています。自治体や警察署によって配信ルールが異なるため、実際の事件傾向とは必ずしも一致していません。

※事件種別・特徴・特徴の色は、ガッコム安全ナビ独自のルールに則って仕分け・集計されています。

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