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ガッコム安全ナビ 不審者・治安情報の動向調査(2018年10月~12月)

治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている情報を元に、2018年度第3四半期(10月~12月)に発生した不審者・動物出没・傷害等の各事件に関する統計情報を下記と通りまとめました。

 

調査対象日:2018年10月1日~2018年12月31日

調査対象:治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている不審者・治安情報

 

事件種別の傾向

 

■子ども関連の被害が増加傾向

 今四半期では前四半期に比べ子ども被害が1.5倍、声かけは1.3倍の増加傾向にあり、全体的に子どもに関連する事件の増加傾向が見受けられました。この増加傾向は昨年とほぼ同水準で、夏休みのような大型連休がなく、登下校の際など子どもだけになることが多いため、第3四半期は増加傾向にあると考えられます。PTAや地域のボランティアでの見守りが地域ごとに強化されつつありますが、不審者は子どもが一人になる瞬間を狙って声をかけるため、子どもたちが自分で自分の身を守れるよう日ごろから不審者の対策をすることをおすすめします。

 

■動物出没が緩やかに減少

 今四半期の動物出没は、前四半期に比べて2割ほど減少しました。しかし昨年の第2四半期と第3四半期では5割も減少しているため、今四半期は昨年の同時期に比べるとゆるやかに減少していることがわかります。

 前四半期では動物出没件数が多いと予想される夏場であるにも関わらず、昨年度と比べて減少傾向にあり、その理由としては台風や豪雨、猛暑などが原因ではないかと報告しました。今四半期は暖冬傾向ということで動物の活動を活性化させて冬眠が遅れているように考えられます。次四半期ではさらに減少することが予想されますが、冬眠しない動物もいるため今後も注意が必要です。

 

■火災や爆破事故に注意

 寒い冬場は暖房器具や乾燥による事故が発生しやすくなります。火災事故は前四半期に比べて1.4倍ほど増加傾向にあります。暖房器具の使用が多くなるため火の元を確認することや、乾燥・強風による発火注意が促されています。

 また、スプレー缶による爆発火災にも注意が必要です。密閉性の高い部屋でのガス抜きは非常に危険です。北海道札幌市で発生した爆発火災はスプレー缶の処理を屋内で行ったことが原因とされています。使用する際は注意書きや自治体が出す処分方法をよく読み正しく安全な処理を心がけましょう。

 

特徴の傾向

 

 

■フリース、ダウンジャケット、マフラーの増加

 前四半期に比べて今四半期で増加した特徴は、フリース、ダウンジャケット、マフラーでした。次いで、コート、ジャンパー、セーターと冬の着衣が多くみられます。減少した特徴は麦わら帽子、七分丈ズボン、ポロシャツといった夏の着衣です。

 

■裸、露出に関する事件は減少傾向に

 全裸や半裸の事件も前四半期に比べて4割ほど減少傾向が見られます。昨年度の第2四半期と第3四半期を比べても減少傾向が見られるため、寒くなる冬場は露出を控えていると推測できます。下半身露出も同様で、夏場に比べるとやはり減少傾向が見られます。ただし、事件の絶対数は多いため、寒い季節でも注意が必要です。

 

特徴の色の傾向

■特徴色は前四半期と変わらず黒・白・灰色・青が多い

 不審者の特徴で最も多かったのは黒(50.7%)で、次いで2位が白(14.9%)、3位が灰色(8.8%)、4位が青色(8.1%)という結果になりました。同様の色が上位の結果となりましたが、夏場よりも黒や灰色など暗めの色が増加し、白が減少傾向にありました。

 

■ひったくり・窃盗・住居侵入の特徴色は7割近くが黒

 事件全体の特徴色は黒が多いことに変わりはありませんが、ひったくりや窃盗、住居侵入といった泥棒関連の事件は7割が黒を身に着けています。人目につかないように、目立たないように犯行を、という思いから黒を選ぶのかもしれません。世間一般で考えられている泥棒像に近しいのではないかと思われます。

 

■次四半期さらに暖色系の増加傾向に

 次四半期では、茶色、赤色・オレンジの暖色系が増加する見込みです。また、反対に寒色系の水色は減少傾向が予想されます。昨年の第2四半期と第3四半期を比べても同様の増加傾向のため、季節ごとに特徴色が微妙に変化することが見受けられます。

<前四半期から今四半期で増えた特徴を集めたアバターと減った特徴を集めたアバター>

 

 

発生時間の傾向

 

 

■夕方の時間帯に集中増加

 事件の発生が最も多かった時間帯は16:00(11.4%)、次いで2位は15:00(9.6%)、3位は17:00(8.4%)の結果となりました。前四半期でもこの時間帯の事件発生が多いことは変わりありませんが、今四半期ではこの時間帯の発生がさらに集中し、日照時間が短くなることにより事件発生時間帯の集中化がうかがえます。

 冬場は日が短いため、子どもたちに早めの帰宅を促すことにより下校時間などが早まります。それにより、不審者、声かけ、子ども被害も多くなります。また、事故に関しても、帰宅時刻であたりが薄暗くなってくると事故増加につながっていることがうかがえます。

 

■ちかんは夕方から昼間にかけて増加傾向

 ちかんに関する事件数は15:00以降から多くなる傾向が見られました。また、暗くなってから深夜まで一定の件数があり、昨年の第3四半期と同様の結果にあります。忘年会シーズンでもあるこの時期は、終電で帰宅になることもあるかもしれません。特に女性の方は帰宅する際、明るい場所を選び、イヤホンをしないで注意深く帰宅するよう、自分の身を守るように心がけましょう。

 

■火災は家人の外出時間帯に増加傾向だが夜間にも一定の件数あり

 火災事故は通年どの時間帯でも一定の事件数がありますが、冬場は暖房器具を使うことで夏場よりも多くなります。特に仕事や学校で家人の留守となる9:00~18:00が増加傾向にあります。こたつやストーブの消し忘れなど十分に注意しましょう。

また、夜間や明け方にも一定の件数があります。就寝前に火の元を消し忘れると火災につながります。寝ていると出火に気が付かず逃げ遅れる恐れがあるため、就寝前は必ず火の元を確認しましょう。

 

※ガッコム安全ナビは、主に自治体や警察署等からの配信を元にしています。自治体や警察署によって配信ルールが異なるため、実際の事件傾向とは必ずしも一致していません。

※事件種別・特徴・特徴の色は、ガッコム安全ナビ独自のルールに則って仕分け・集計されています。

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