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ガッコム安全ナビ 不審者・治安情報の動向調査(2018年7月~9月)

治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている情報を元に、2018年度第2四半期(7月~9月)に発生した不審者・動物出没・傷害等の各事件に関する統計情報を下記と通りまとめました。

 

調査対象日:2018年7月1日~2018年9月30日

調査対象:治安情報サイト「ガッコム安全ナビ」に掲載されている不審者・治安情報

 

事件種別の傾向

 

■豪雨・猛暑など天候により動物出没が減少傾向に?

 今四半期では前四半期に比べ動物出没の報告件数が2割ほど減少し、昨年の同四半期と比べても1割ほどの減少が見られます。

 考えられる要因として、今年は台風や豪雨などが多く、動物の食住環境にダメージを与えたことが予想されます。山は崩れ川も氾濫し、本来なら狙うはずの農作物も被害にあい、動物たちの行動範囲に変化があった可能性もあります。

 また、これらに加えて猛暑であったことも考えられます。報告時間帯も、日中の暑くなる11:00~14:00よりも、比較的涼しい早朝や夕方に多い傾向にあります。特に6:00~9:00の時間帯は報告件数が1/3を占めています。人も酷暑を避けて活動するため動物と出会うことがあるのかもしれません。

 

■猪の減少傾向

 昨年と比べ出没する動物の種類で最も減少しているのが猪でした。

 熊や猿は同水準かやや増加の報告件数でしたが、猪は4割ほどの減少傾向が見られました。近年では、猪による作物への被害を食い止めるため、積極的に捕獲する自治体が増えていますが、その成果が出ている可能性もあります。また、捕獲した猪の肉を給食に出したりする学校があるようで、「ジビエ給食」食材のとしても利用されています。

 猪に関する注意点として、捕獲する場合は猟銃などを使用するため、狩猟区域など危険な場所には立ち入らないよう注意しましょう。市区町村で呼びかけをしている場合もあるので確認することをおすすめします。

 また、先日では野生の猪から豚コレラ陽性事例が確認されたため、家畜関係に携わる方は伝染病として蔓延する可能性があるため十分にご注意ください。

 

■春と比べて子ども被害や声かけ被害が減少傾向に

 前四半期の動向調査では、入学シーズンである春は登下校に不慣れな子どもたちが多いため、子ども被害や声かけの報告数が増加しているのではないかと報告しましたが、今四半期ではどちらも3~4割ほど減少していました。

 今四半期は夏休みがあったことで、子どもが一人になる瞬間が少ないことも原因の一つであったかと思いますが、学校側やPTAの不審者への対策も効果があると考えられます。不審者が出没した場合は学校からすぐに周知されたり、不審者がいないか実際に見回ったりするなど、子どもを守ることに徹底している姿が不審者を遠ざけることになっているのではないでしょうか。次四半期も引き続き同様の報告件数が予測されるため注意が必要です。

 

特徴の傾向

 

 

■猛暑により装いも変化?

 前四半期に比べるとハーフパンツは約2倍の件数になっています。それに次いで、Tシャツ、ポロシャツ、サンダルなど軽装が増加しています。反対にブルゾンやコートなど厚手の衣類は減少となり、真夏の装いへと移行しているのがわかります。

 また、露出に関しては昨年の同四半期と比べ2割ほど下報告数が減少していました。猛暑や災害が目立った今四半期では露出事案が少なかったと見受けられます。

 

■もっとも多い特徴は年間を通しても大きな変化なし

 すべての事件において報告が多い特徴は、「身長170センチ」、「年齢20~30代」、「Tシャツ」、「短髪」となっていました。この特徴は1年を通してもそれほど変化はありません。これらの特徴は不審者に限らず、一般的な男性にも当てはまりやすいものであり、そもそも絶対数の多いことが、報告数の多い最大の理由であることは間違いありませんが、それは言い換えますと、「これらの特徴だけでは対象者の限定が難しい」とも言えるかと思います。事件を報告する際はなるべく不審者の奇抜な服装や特徴的な箇所を伝えることが、事件の早期解決につながるポイントだと思います。

 

特徴の色の傾向

 

 

■特徴色は黒・白・青・灰色と前四半期と同様の順位

 今四半期も前四半期と変わらない順位です。

 不審者の特徴で最も多かったのは黒(46.9%)で、次いで2位が白(16.8%)、3位が青色(9.2%)、4位が灰色(8.1%)という結果になりました。次四半期では、赤、茶色など暖かい色味の増加が予想されますが、基本的には上位の色は変わらない見込みです。

 

■夏は最も黒色が少ない傾向

 前四半期では黒は年間を通して多い特徴色だが、夏場である第2四半期は減少する見込みだと報告しました。その見込み通り夏は黒が最も多い色ではありましたが、前四半期よりも報告件数はやや減っていました。

 また、白色は昨年に比べるとやや増加しており、猛暑を和らげて過ごそうと白を選んでいる傾向が見受けられます。

<前四半期から今四半期で増えた特徴を集めたアバターと減った特徴を集めたアバター>

 

 

発生時間の傾向

 

 

■前四半期と比べて下校時間の子ども被害、声かけが減少

 子どもに関する事件は年間を通して登下校時が多いものです。しかし夏休みがある第2四半期では、本来下校時間である14:00~17:00の間の子ども被害と声かけ報告件数が前四半期に比べると4割ほど減少しています。ただし、この時間帯が一日のうちで一番多いことに変わりはありません。子どもが一人で、または子どもたちだけで外出するような時間帯は報告が絶えないため、夏休みなどの長期休暇の際はご家庭でも注意を促すことをおすすめします。

 

■夜中の時間帯に痴漢が出没傾向

 春から夏にかけて気温が高くなると、痴漢の報告が夜~明け方の時間帯に増加する傾向がありました。特に冬場では16:00以降は報告が減少しましたが、夏場は反対に増加しています。日差しが強く暑い時間帯よりも、暗くて涼しくなったタイミングを狙っているように見受けられます。

 

■気象情報・災害に関することは状況が変わるたびに報告

 気象情報や災害などは状況が変わるたびにその都度報告されます。そのため24時間どの時間帯も注意が必要です。特に夜中なども報告があるため、避難勧告など重要な情報は逃さずに事前の行動が大切になります。テレビやラジオなども利用して自分の地域の情報を素早く入手し安全に行動しましょう。

 

※ガッコム安全ナビは、主に自治体や警察署等からの配信を元にしています。自治体や警察署によって配信ルールが異なるため、実際の事件傾向とは必ずしも一致していません。

※事件種別・特徴・特徴の色は、ガッコム安全ナビ独自のルールに則って仕分け・集計されています。

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