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学校の教科書はどこで買えるの?どこの出版社?教科書採択や採択地区ってなに?教科書の豆知識

はじめに

学校生活で、教科書の準備は基本中の基本ですが、この教科書はどうやって手に入れるのか、また万が一、無くしてしまった場合はどうすればいいのかご存知でしょうか。

 

その他にも、教科書会社の決定方法や、タブレット端末を活用したデジタル教科書の導入など……今回は、知っているようで知らなかった、教科書についての豆知識をお話します。

 

 

教科書は有償?無償?教科書ってどうやって手に入れるの?

「あれ、もうすぐ小学校に入学なのに、教科書を買っていなかった!」

 

こんなことを考えて焦ってしまった保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、教科書を買う必要はありません。文部科学省は、教科書制度の概要の中に「教科書無償給与制度」を記しています。義務教育期間中は、授業で使う教科書は国公私立に関係なく全児童生徒に無償で給付されます。また視覚障害などのある児童生徒には、拡大教科書や点字教科書といった特定の教科書が配布されます。義務教育ではない高校は教科書を購入しなければいけません。

 

余談になりますが、大学の教科書ともなると、学部や選択する授業によるため、個人で購入することになります。教科書が専門書だったりすると、その金額も大幅にアップするので思いもよらぬ大きな出費になりえます。やはりこのことを考えると、小学校や中学校などの義務教育の期間中は子どもにお金がかからないため、教育費の節約しどきかもしれませんね。【教育費見直しの詳しい説明はこちら】

 

教科書の無償給付が始まったのは、子供が金銭的な理由で教育を受けられないことを防ぐため、1963年に 「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」が施工されてから50年以上続いています。そのため学年途中で転校が決まり、転校先で違う教科書を使うことになった場合も再度、無償給付の対象となります。その時は転校前の学校から「転学児童(生徒)教科用図書給与証明書」をもらって転校先に渡すだけ手続き完了です。

教科書の無償制度は、日本だけではなく海外でも広く行われています。無償制の国の中には、給付制と貸与制があります。有償制の国でも、貧困家庭には無償制をとる国もあり、家庭に負担をなるべくかけずに子どもたちが平等に学べるように努めています。

 

教科書は入学前の説明会で配布されることが多いです。何冊もあり、持って帰る際は結構重くなるので大きなバッグがあると便利でしょう。また、在学生の場合は年度始まりに新しい教科書が配布されるかと思います。

 

教科書を無くしてしまったらなるべく早く取り寄せましょう。その際には教科書会社に注意して下さい

「学校か家にあるはずなのに、どこを探しても教科書がない!」

 

教科書がどうしても見つからないから、もう買い直すしかない!そんなとき、どこに行けばいいのでしょうか。最も手っ取り早いのは学校の購買部での購入ですが、購買部でも取り扱いがない場合がありますし、そもそも購買部がない学校もあります。その時は学校を通して教科書を取り寄せるか、直接最寄りの教科書取り扱い書店に行って購入しましょう。

 

学年途中では教科書取り扱い店でも在庫がないことが多く、取り寄せまで最短で1週間、長いと1か月程かかることもあるため、無くしてしまったらなるべく早く注文するようにしましょう。

 

さて、ここで注意しなければならないことは、無くした教科書がどこの出版社のものだったのかということです。例えば国語の教科書は、東京書籍、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書出版など、多数の教科書会社が出版しています。出版社が違うと教科書の内容が異なるため、当然自分が通う学校の教科書でなければ意味がありません。教科書を購入するときは事前に教科書会社を調べておき、購入時は子どもと一緒に行って本人に中身を確かめてもらうのがいいでしょう。

 

無くしてしまったときのために覚えておいてほしい…教科書の価格はどのくらい?

基本は配布される教科書でも、無くしてしまったら自分で購入しないといけません。では、教科書の価格っていくらくらいなのでしょうか。

 

文部科学省によると平成28年度の教科書最高額は以下です。

小学校は国語651円~815円、算数321円~761円、理科625円~956円、社会651円~1362円

 

中学校は国語788円~815円、数学602円、英語322円、理科731円、社会762円

 

教科書の定価は毎年改定されていて、学年によっても異なります。

 

教科書の豆知識「教科書採択」と「採択地区」ってなに?

学校で使用する教科書を決定することを、「教科書採択」と言います。どの教科書を使用するかは、その学校を設置する市町村や都道府県の教育委員会が決めます。また、教科書採択の地区の単位のことを「採択地区」と言います。この採択地区は、市町村の区域や、その区域を併せた地域を設定しています。政令指定都市においては、市内でいくつかの採択地区に分けているところもあります。

 

このように公立の小・中学校では採択地区ごとに同じ教科書を使うことになっているのですが、一方で国立や私立の小・中学校の教科書採択の権限はその学校の校長先生にあるため、学校単位で教科書が異なります。

 

また、教科書採択は4年ごとに行われ、その期間は同じ教科書を使用することになります。兄弟で同じ学校に入学しても、教科書採択で教科書が変更になってお兄ちゃんのおさがりが使えなくなったという人もいます。

 

〝置き勉〟はなるべく控えて!荷物を管理して必要なものを準備できる力を備えてほしい

最近の教科書は図や写真を多用するビジュアル化が進んでいるため、大きく、また重くなっています。子供が毎日たくさんの教科書をカバンに詰めて登下校しているのは大変そうですよね。

 

教科書を学校に置いて帰る、いわゆる〝置き勉〟はしていいものか気になる点でしょう。事情は学校ごとに違います。図工や音楽といった授業頻度が少ない科目に限って認めている学校もありますが、多くは認めていません。その理由としては、家庭で宿題や予復習ができませんし、盗難にあう可能性が少なくないからです。その他にも、教科書に落書きをされないためにといういじめ防止目的もあります。

 

ランドセルや登校用のかばんは、教材が入るよう大きいサイズになっているので子供の体力作りだと思って応援しましょう。もし子供のケガなどでどうしても重くて無理な場合は、学校が置き勉やカバンの変更を認めるといった措置をとるのでその場合は相談してみて下さい。

 

そして学習目的や教科書被害にあわないようにすること以外で、とても大切なことは「自分で荷物を整理して、時間割通りに準備する」という習慣づけです。整理整頓や事前準備は大人になってからも大切な行動なので、この期間に身につけておくことをおすすめします。

 

「ちゃんと明日の学校の準備はしたのかしら?あら、全然やってない!」

なんて子どもの教科書や持ち物の準備を代わりにやってしまう……そんな方も多いと思います。しかし、あまり親がやりすぎないように気を付けてください。忘れ物をしたらかわいそうと思うかもしれませんが、たとえ先生に怒られたとしても、「自分で準備をしなかったことが悪い」という事実をきちんと受け止めて、今後はちゃんと前日に準備するよう心がけるようにしなくてはいけません。教科書の準備ひとつでも学ぶことはあるので、意味をもって準備にとりかかれるようにしましょう。

 

ICT教育には必須のタブレット端末「デジタル教科書」とは?すでに普及が広まっている市町村もあります

教科書の内容をタブレット端末に収める「デジタル教科書」について聞いたことがあるでしょうか。現在文部科学省の専門家会議が、2020年度から全国の小中学校と高校でデジタル教科書を導入する方針を示しています。

 

デジタル教科書は、児童生徒それぞれが自分専用のタブレット端末を使い、資料映像を見たり図形を動かしたり、音声再生できたりと、従来の紙の教科書ではできない様々なメリットがあります。

 

一方で課題もあります。2014年度教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数は6.4人と整備が不十分な上、自治体でもばらつきがあります。また端末は安いものでも1台数万円するため、無償化は困難と指摘されています。自治体が全額補助しない場合は、各家庭の負担となる可能性もあるのです。紙の教科書が無償ということもあり、導入には抵抗があるのではないでしょうか。 【ICT教育の詳しい説明はこちら】

 

おわりに

知っているようで、意外と知らないことの多い教科書事情。親世代が使っていたものと今子供たちが使っているものでは随分様変わりしましたし、今後もデジタル教科書の導入で、今後さらに変化していくでしょう。小学校低学年から教科書はたくさんあり、毎日持ち運びが大変ですし、紛失してしまう子供も少なくありません。しかし教科書の活用や管理を通して、子供は家庭学習の定着や日頃の準備の大切さが身につけていきます。

 

教科書の管理を子供に任せっぱなしではなく、一緒に関わることを意識してみてはいかがでしょうか。

【自治体別教育統計ランキング】

全国 – 小学校デジタル教科書の整備率ランキング
http://www.gaccom.jp/region_ranking/it_d_book_ratio_es/p0

全国 – 中学校デジタル教科書の整備率ランキング http://www.gaccom.jp/region_ranking/it_d_book_ratio_js/p0

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