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いじめ特集③ 子供をいじめの加害者にさせない

はじめに

いじめは被害者がいれば、もちろん加害者もいます。

 

特集①でもお話ししましたが、以前研究機関が行った調査では子供の9割がいじめの被害者にも加害者にもなったことがあるという報告がありました。加害者の子供は決して特異な環境にいるのではありません。家庭環境や勉強に追われたなどと、ストレスがかかるような生活をはじめ色んな要因が絡んでおり、いつでも誰でもなりうるのです。

 

今回はいじめの加害者をテーマに、家庭内で気を付けること、もしいじめる側になってしまった時にどのようにすればいいかについてお話します。

 

 

共感する力、相手を思いやる心を育てる

相手の辛さを感じ取れる共感力を育てることは、いじめ防止につながります。難しくないのでぜひ心がけてください。

 

本の読み聞かせをたくさんすることは特に効果的です。登場人物に感情移入することができますし、親子の時間を過ごすこともできます。読み聞かせをする際は、本に書かれている文章を読むだけではなく、

 

「こんな意地悪されたら悲しいね」、「この子きちんと挨拶できてて偉いね」

 

などとイラストを見て語りかけてあげることで、登場人物の視点や立場を想像させてみましょう。

 

大人である自分自身の言葉遣いに気を付けましょう

二つ目は、親が子供や周りの人に対して発する言葉遣いを気を付けることです。子供は話し方も大人が思っている以上に親から吸収するようです。

 

何かをお願いするとき、子供だからとつい命令口調になっていませんか?

 

「ちょっと○○してもらえる?」、「どうしたの?」、「お手伝いしようか」

 

などと相手を考えた言葉使いを親がしていると子供も真似するはずです。

 

もしかしていじめてる?いじめ側にもこんな兆候が

いじめられている側にSOSのサインがあるように、いじめる側の子供にも兆候が見られます。

 

・「空気を読まない」「周りと違う」ことに敏感に反応する

⇒最近は特に「空気を読む」ことがいじめの原因になるそうです。過剰に反応していたら注意が必要でしょう。

 

・言葉使いが荒くなる

・特定の人の悪口を言ったり、無視したりする言動が見られる

・自分より立場が弱い人に対する言動が高圧的

⇒実際に友達にも同様に接している可能性、またはいつか接する可能性があります。

 

・お小遣いで買えないはずのものを持っていて、どこで買ったかを聞くと慌てる

・与えた覚えのないお金を持っている

⇒恐喝や万引きをさせた可能性があります。

 

非がある場合はしっかり叱り、子供と一緒に謝罪する

もし子供がいじめっ子だった場合はとてもショックですが、冷静に子供の話をしっかり聞きましょう。

 

「いじめてないよね?ちょっとした喧嘩でしょ?」など都合がいいように聞いたり、「いじめたの?いつやったの?どうしてそんなことしたの」と感情的に次々質問するのも良くないでしょう。

 

何も話さなくなったり、嘘をついたりする可能性があります。しっかり話を聞いた後、非がある部分には必ず叱ってください。どんな理由があっても、いじめは卑怯なことで相手の心に深い傷を残します。

 

また担任や学年主任の先生と事実確認をした上で、子供と一緒に相手の家庭へ謝罪しにいきましょう。真摯に親が頭を下げている姿は、子供の心に深く残りますし、心から反省するきっかけになります。

 

家庭の雰囲気、子供への接し方を顧みる

子供は敏感に家庭環境からストレスを感じ取るようです。家庭環境とは、家庭内暴力や夫婦間不和だけでなく、先回り育児や過干渉、子供に無関心だったりと、子供への接し方も含まれています。

 

また常に上位の成績を追い求められるのも、子供にとって強いストレスとなります。こうした家庭環境で子どもは精神的に強い不安を感じ、感情や攻撃をコントロールできなくなってしまうことがあるのです。忙しいとは思いますが、毎日ぎゅっと抱きしめてあげるだけでも、子供は安心して親を信頼できるようになります。また1日のうちに、できるだけ子供とまっすぐ向き合える時間を作ることをおすすめします。

 

おわりに

子供がいじめの被害に遭うことはとても心が痛みますが、もしかしたらそれ以上に加害者になることは辛いかもしれません。自分の育て方がまずかったのか、何がいけなかったのか頭を抱えてしまいそうになりますが、決していじめる側になることは特異なことではないのです。

 

「はじめに」でもお話ししたように、誰でもいつでも突然なる可能性があります。大切なのは、自分自身と子供としっかり向き合うことです。なぜいじめが悪いのかじっくり教え、親としての真摯な姿勢を見せながら、親子で前に進んでいきましょう。

 

【つづきはこちら】

 

いじめ特集③ 子供をいじめの加害者にさせない

 

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