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お父さんとお母さんにしってもらいたい!もしも子どもが不登校になってしまったら子どもにしてあげてほしいこと

すっかり身近になった「不登校」

時折テレビのニュースなどでも見かける「不登校」の話題。子どもの知り合いやクラスメイトにも不登校の児童生徒がいるという話はもはや聞き慣れたものという方も多いのではないでしょうか。

 

それだけに、我が子がいつなんどき不登校になるかもしれない、なったらどう対処したらよいだろうと、子を持つ親なら誰もが考えざるを得ない状況にあるとも言えると思います。

 

ここでは、小、中学校における不登校についての基礎知識と、我が子が不登校になった場合の対応を考えてみました。

 

 

不登校の定義

そもそも不登校とはどういう状態を指すのでしょうか。文部科学省では「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

 

つまり、単に長期間登校しない児童生徒全部を指すのではなく、病気や経済的事情といった本人の意思を超えた避けられない事情を除いた「本人の意思で学校に行かない、行けない状況にある児童生徒」という認識です。

 

不登校はどれくらいいるの?

不登校がこれだけの社会問題として取り上げられている背景には、不登校生徒数が年々増加し、看過できない状況にあるということが大きくあります。

 

文部科学省の実態調査によると、平成26年度の小学生の不登校数はおよそ2万6千人、255人にひとりが不登校。これが中学生なると急増しておよそ9万7千人となり、36人にひとりが不登校という結果になるそうです。

 

しかし、フリースクールへの参加を学校の出席にカウントしていたり、教室には行けないけどなんとか保健室には登校する「保健室登校」は不登校数に含まれないため、実質的には不登校の子どもの数はもっと多いだろうと推測されます。

 

不登校になる主なきっかけは?

政府の調査によると、不登校になるきっかけで最も多いのは「不安などの情緒的混乱」、続いて「無気力」となっています。その次に小学校では「親子関係の問題」、中学校では「友人との人間関係の問題」という結果になっています。意外ですが、数値的には小、中いずれも「いじめ」は全体の1%程度と低くなっています。

 

ですが、子どもが不登校にまで至るにあたっては、様々な個別の要因が絡み合っているもので、どれかひとつ、これが原因だと言い切れるものでもないようです。また、どうしてこんなにも学校に行きたくないのか、行けないのか、本人にも意識的には分かっていないケースもあり、簡単に判断できることではないと言えるでしょう。

 

ひとつ言えるのは、大人が鬱や心身症を発症して会社に行けなくなるのと同様、子どものストレスがピークに達し、登校できなくなっている状態が不登校なのだということだと思います。

 

それゆえ、必要な治癒のプロセスを経ず、親や周囲の人間が無理に学校に行かせようとすることは、抑うつ状態を増大させ、ひきこもりにつながるなど、悪循環に陥るリスクを多くはらんでいるのではないでしょうか。

 

我が子が不登校になったら?

我が子が不登校になったら、あなたはどうしますか?

 

原因を問いただし、なんとかして復学してもらおうとする保護者の方も少なくはないと思います。しかし、子どもの必死のSOSのサインに正面から向き合うことなく、気持ちを共有することができなかったら、良い結果を生む事は難しいでしょう。

 

まずは落ち着いてしっかり子どもの話を聴くことが第一です。ひとりで抱え込んでいた悩みを吐き出させてあげることです。そしてぜひ少しの間休ませてあげることをおすすめします。

 

また、心理学においては、子どもは「炭坑のカナリア」であり、子どもが属する家族という集団に対してアラートを発する役割を担うとみなされます。夫婦のコミュニケーションが取れている事、家族関係が円滑であることは子どもの安定にとって最優先課題であるといえます。

 

続いて、子どもの様子を客観的に観察、できれば記録をし、それを持って専門家(スクールカウンセラー、支援センター、専門医など)に相談する事をおすすめします。「家族だけで何とかする」という考えで親が動くほど、状況が悪化するケースは少なくないでしょう。

 

その上で、本人が学習をする環境を整えることが大事かと思います。復学への不安は授業を長期間受けないことによる勉強の遅れによるものも大きいと言われています。更に無目的なだらけた生活は容易に昼夜逆転を引き起こし、ひきこもりへの移行に繋がりやすくなります。

 

子どもの学校復帰支援、学習や精神面のケアを行う支援機関には「フリースクール」「適応指導教室」「(学校内の)相談室、保健室登校」などがあります。それぞれ目的や内容が異なりますので、子どもの状況に応じて適切に選ぶ必要があります。

 

まとめ

いかがでしたか。ここまで不登校について基本的な知識とその対応について考えてみました。

 

まじめな日本人にとって我が子の不登校は「普通の」レールからはみ出すこと。世の中のネガティブな評価も根強く、恐怖や危機感は大きいものがあるため、非常に悩み苦しむ保護者も少なくないでしょう。

 

しかし、不登校という出来事は、子どもにとって家族にとって何が幸せで大事なことかを否応無く突きつけてきます。「不都合な問題」と捉えず、慌てず落ち着いて真剣に子どもと向き合い、共に乗り越えた時、親にとっても子どもにとっても、それは大きな自信となり、貴重な成長の体験となるでしょう。

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