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過保護と過干渉④子どもが自立した大人に成長するためにできること

はじめに

今回は、過保護や過干渉をできるだけしないようにするための方策を「子どもが自立するために大人ができること」という視点で考えていきたいと思います。

 

 

子育ての目的は、子どもを「一人の自立した人間に育てる」ということ

子ども教育の最終目的は、「子どもが自立した社会人になるため」ということが一つあるかと思います。そこには一人の人間として、「自らの力で生活をし、社会に貢献し、幸せな人生を送る」ことを意味します。

 

しかし、子育て中は、無我夢中で余裕なく行動してしまうことが多く「わかってはいるけど、どうしても過保護や過干渉的になり、それがやめられない」というのが親の本音というところでしょうか。

 

過保護や過干渉になりがち……そんな人は「子育て四訓」を覚えてほしい

昔、教育現場での研修会で講師の先生がおっしゃった言葉を思い出しました。

 

【子育て四訓】

 

①赤ちゃんは、しっかり肌を離さない。

②幼児は肌を離して、手を離さない。

③少年は手を離して、目を離さない。

④青年は目を離して、心を離さない。

 

これはアメリカインディアンの言葉だそうで、このように子どもの成長によって、親の接し方を変えていくことが大切であるという話で、大変印象的だったため、今でも記憶に残っています。

 

子どもとの向き合い方を間違えれば、子どもは鬱や引きこもり、依存症や摂食障害になってしまう危険性も

向き合い方ひとつで、子どもを、鬱やひきこもり、依存症、摂食障害などにもしてしまうというデータがあります。

 

私事の話になりますが、筆者の知人の子どもは過干渉のあまりに摂食障害になり、6年間苦しんでいました。その子を見るにつけ、「親とはなにか」「親の果たす役割は何なのか」「親のかかわり方の難しさ」を考えずにはいられませんでした。

 

しかし、成長するに従い、その子は「その子なりの反抗」を示し、「自分自身で動く領域」を広げるようになってきました。この事例を通して、親の過干渉・過保護で子どもの「自分で成長する芽」を摘んでしまう恐ろしさと、子どもの力に驚きました。

 

そうです。子どもというものは、潜在的に自分の道を切り開く力が備わっているのでしょう。

 

親が事前にあらゆることを想定しすぎたり教え込んだりせずに、その力を信じて子育てをしていくことが必要なのだと感じました。

 

そのためにも、親にはかなりの「忍耐力」が求められます。それは子どもの世話をやきすぎない、手や口を出さないという我慢です。

 

きっとドキドキハラハラしながら、子どもの行動を見守る事になるでしょう。しかし、この『見守る』という姿勢が、子どもにはとても大切なことで、今の大人に不足していることなのではないか……と私は考えます。

 

親が介入しなければならない時ももちろんある

しかし、そうは言っても、もちろん親が介入すべきことはあります。

 

それは、「子ども本人や他人の命の危険がある時」「絶対外せないルールを守れない時」「ある一線を越えそうな時」などです。

 

子どもの行動が命にかかわるようなときはもちろんですが、子ども自身が犯罪の加害者になりそうな時や、友達をイジメたり、法律違反をしたりしそうな時は、言わずもがな止めるべきです。

 

また、犯罪や事故などで、人生に多大な悪影響を及ぼしそうになる「ある一線」を越えそうな時も、当然、即介入するべきでしょう。

 

一番難しいのが、一線を超えるまでには至らないレベルのときですよね。この場合、「子どもからSOSが出ているか」をよくチェックする必要があります。

 

子どもは、親に自然とサインを出すものです。普段とは違う言動や行動が見えた場合などは、特に注意が必要です。

 

そのサインが見えた時は、無理に聞き出すより、「いつもあなたの味方よ」というサインを親から出す事で、子どもの心を開くことができる場合があります。

 

ぜひ、根気よく実施してみてください。

 

子育ての今昔話 「甘やかすと将来のためにならない」ことを教えこまれた一人っ子の女性のお話し

筆者の知り合いの女性の話をします。

 

彼女57歳で、一人っ子でした。

 

兄を赤ちゃんの頃に亡くしているので、両親はもとより祖父母からの愛情を彼女一人が受けることになりました。

 

しかし、この愛情は単なる「猫っかわいがり」ではありませんでした。

 

現実は、かなりのスパルタな愛情だったようです。

 

悪いことをすると、夜でも家から追い出されましたし、なかなか家に入れてもらえず、物置小屋に寝たこともあったそうです。(最後には、母親が迎えにきてくれたそうですが・・・)

 

また、なにせ50年も前の話ですので、食事はうかうかしているとおかずがなくなるため、親子と言えど必死の競争だったようです。

 

彼女は、「一人っ子だからなんでも思うようにできたでしょう」とよく言われたそうです。

 

しかし親は、「一人っ子だからと言って甘やかすと将来ためにならない」と思ったのでしょう。

 

むやみに甘やかすことはせず、強くたくましく育ててくれたそうで、彼女も「お蔭で負けん気が身についた」と笑っていました。

 

今では、彼女は両親に感謝しているそうです。

 

あなたは過保護、過干渉になっていない?子どもとの付き合い方を見なおす大切さ

冒頭にも書きましたが、子育て中は毎日が多忙で余裕がないことかと思います。

 

だからこそ、時には立ち止まって今までの子どもとの付き合い方を見直し、自分の行動が本当に子どものためになるのかを振り返って考える事が必要になってくるのです。

 

そして、親が子育ての方針を決めたり、改めたりした場合は、子どもを取り巻くいろいろな方々(両家の祖父母等)にしっかり伝えて、みんなで「ぶれない子育て」を実施することが大切だと私は考えます。

 

おわりに

いかがでしたか。

 

4話に分けて子育てのひとつの提案としてお話しました。

 

現在子育て中の保護者の方、どうぞ不安になりすぎずに大きい気持ちで行動してください。

 

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