» 競争心が生まれ、切磋琢磨し合える! 大規模校の定義や、メリット・デメリット

競争心が生まれ、切磋琢磨し合える! 大規模校の定義や、メリット・デメリット

あなたのお子さまが通う学校の規模はどのくらい?

あなたのお子さまが通う学校の全体人数はご存知でしょうか?

正確な定義は後ほど説明しますが、だいたい全校児童生徒数が1000人を超える学校は、大規模校やマンモス校と呼ばれます。

マンモス校になる要因として、ベッドタウンやマンション建設による人口増加や、自治体の合併に伴い学校の統合が挙げられます。また、それぞれの公立学校に特色があり、人気の学校の通学区域内に引っ越す方が増えたのかもしれません。

今回は、大規模校の定義やメリット・デメリットをご紹介します。

 

 

1クラスあたりの児童数・生徒数は最大で何人まで?

そもそも、1クラス当たりの人数はきまっているのでしょうか?はい、もちろん決まっています。

 

1クラスあたりの人数は、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律(義務標準法第3条)」により、小学校1年生は35人、小学校2年生から中学3年生は40人と定められています。

集団生活に慣れていない小学校1年生は、学習面でも精神面でも大きな不安やストレスを抱えることになります。そのような児童を見逃さないためにも、先生の目がクラス全員へ行きわたるように考慮しています。

しかし、2017年より、小学校2年生にも35人学級を拡大する方針が取られているそうです。

 

さらには独自の学級人数の編成を打ち立て、きめこまやかな指導を目指す市区町村もあり、1クラスの人数を重要視する動きが高まっているような気がします。

 

よくある質問に、1学級で1クラスしかなく、そのクラスに既に40人の児童がおり、そこへ転入生が来ることになったがどうなるのか?というものがありますが、年度の途中でクラスを分けるということはせず、年度末まで41人クラスということになります。そして年度の始まりにクラス替えをして20名、21名と分け、クラス数は2に増えることになります。

 

大規模校の定義

大規模校と呼ばれる学校には以下の定義があります。

文部科学省では、25学級以上の学校を大規模校、31学級以上の学校を過大規模校と定めています。過大規模校は、複数の学校に分離したり、学校選択制の小規模特認校制度を導入して区域内どこからでも指定する小規模校への通学を可能にしたりして、その状態を解消しようと努めています。

 

日本で一番児童生徒数の多い公立学校は?

日本一児童が多い小学校は2015年の時点では、船橋市立葛飾小学校の1417人で、41クラスありました。また中学校は川崎市立西中原中学校の1410人で、43クラスありました。

学校の統合や分離によって大きく変化する地域があります。統廃合のニュースなどを前もって入手しておくと、学校の動きもわかるでしょう。

 

大規模校のメリット・デメリットは表裏一体

学校選択制がある地域で、大規模校が選択肢に入る場合は、メリット・デメリットの両方を知っておくことをおすすめします。メリットもデメリットも表裏一体のため、メリットだけ、デメリットだけ、ということはありません。メリットを選ぶ場合はデメリットも選ぶということを念頭に置いてください。

また、大規模校のどこをメリット・デメリットと捉えるかは個人によって違うため、あくまで自分に合った学校を選ぶための判断材料にしましょう。

 

学習面でのメリット・デメリット

<メリット>

大規模校は児童生徒が多いため、個々の考えも多様なものになります。 互いの意見を聞き、認め合ったり、自分の意見を出し合ったりして、刺激し合うことは自分の考え方が広がるきっかけになります。特にグループワークなどでは、自分の意見と他人の意見を聞き、同じ意見もあれば、違う意見もあるということを知ることができる貴重な場です。どうしても意見がまとまらない場合は、どうにかお互いが納得できるポイントを探すなど解決できる糸口を見つける力が身に付きます。

また、児童生徒の人数が多いと教員数の配置も多くなるため、多くの先生と関わり、学ぶことができます。

運動会や文化祭なども大人数だと活気づくため、児童生徒側や、見学に来ている保護者側も大いに盛り上がります。

 

<デメリット>

あまりに児童生徒が多すぎると、教職員が学習能力等を把握できにくくなります。

しかし最近ではICTを活用した教育を導入しているところもあり、タブレット端末などで児童生徒の学習情報を管理し、早い段階で個々の学習のつまずきに気づけるように努めているところもあるそうです。

 

学校生活でのメリット・デメリット

<メリット>

大規模校ではクラス替えも可能で、児童生徒間での交流もさかんになります。

今までクラスが違ったために会話したことがなかった人とも交流ができ、互いに切磋琢磨する仲になることもあるのではないでしょうか。仲が良い友だちと離れてしまうことが子どもにとっては一番心配なことだと思いますが、新たな出会いがあることが期待できるはずです。

また、多様な部活を設立しやすいのも大規模校ならではで、児童生徒も選択の幅が広がり、より自分が好きなこと、得意なことを伸ばすことができます。

 

<デメリット>

人数が多いと別学年の交流が難しくなります。マンモス校だと学年毎に棟が分けられたりするため、廊下ですれ違うこともないそうです。また、児童生徒ひとりひとり活躍できる場を設けるのが難しくなるので、児童生徒会などの大きな役割などは高い競争率になってしまいます。

 

保護者側のメリット・デメリット

<メリット>

保護者の数も多くなるので、PTAなど保護者が担う負担も軽くなります。また、子どもや学校を通して保護者間でも幅広い繋が持てることも大規模校ならではです。

 

<デメリット>

保護者の数が多いと学校側の負担もあり、連携がとりにくくなります。保護者間でも密接な関係を持つとそのぶん気疲れすることもあるらしく、特に最近はコミュニケーションツールが発達しているため、巻き込まれて人間関係に苦労するケースも多々あるようです。

また、大規模校では子どもが学校を欠席する際は学校へ電話連絡することを禁止しているところが多いようです。流行病の季節になると欠席者が大変多く出るため、電話での対応が困難になります。そのため日頃からFAXでの連絡や、一緒に登校しているお友だちに連絡帳を預かってもらうなどの手段を取るよう学校側が保護者へお願いをしています。

 

しかしFAXがない家庭ももちろんありますし、入学して間もなかったり転入したてだったりすると、お願いできるお友だちがいなかったりするため、保護者が自ら学校へ欠席連絡に行かなければなりません。

 

学校側のメリット・デメリット

<メリット>

児童生徒が多くなるとそのぶん教職員の人数も多くなります。教職員にも個々の特性や経験があるため、それを活かした配置が可能です。また教職員間でも児童生徒同様に切磋琢磨し合い、教育についての研究や討論、相談などが行いやすくなります。研修や出張にも参加しやすいので、他校にも知り合いが増えて情報交換もできます。

 

<デメリット>

大人数であれば受け入れ可能施設が限られるため、校外学習や社会見学などの活動も制限されることになります。また、体育館や特別教室、プールなどの割り当てが難しくなり、上手く順番を組まなければ利用できないクラスや学年が出てきたりします。

 

お子さまが大規模校に通っている保護者の方にインタビュー

お子さまが大規模校に通っている保護者の方にインタビューさせていただきました。

 

Q1. まず、学校の様子はどうでしょうか?学校の雰囲気や、授業態度とか、感じることを教えてください。

 

A1. 学校の雰囲気は明るく活気があります。花壇やその他の備品等も荒れている事もありません。授業態度は、学年や一クラスの人数にもよりますが、私語も少なく落ち着いており、発言が活発です。授業中、考える時間・発言する時間・板書する時間と担任の先生が意識的にうまく割り振っているように感じます。ただ、新一年生に関しては、慣れない長時間の授業で途中私語が多くなり先生たちも大変そうです。

 

Q2. クラス替えは毎年行っているのでしょうか?

 

A2. クラス替えは2年毎で、必ずではありませんが担任の先生も持ち上がりのことが多いです。クラスの絆も深まり団結力が強くなるので、クラスの個性も出てきて行事等はとても盛り上がります。また、低学年のうちは毎年のクラス替えがない事で、安心感があり、精神的にも負担が少ないように思います。

 

Q3. 大規模校で良かったこと・悪かったことを教えてください

 

A3. 良かったこと:

①様々な性格の子と出会える。クラスにたいてい一人は自分の気の合う子がいる事が多い。また、考え方が違う子と触れ合う機会が多いので、自分では思ってもみなかった考えや答えがとてもいい刺激になる。喧嘩もありますが、自分以外のの考えや個性を受け入れる経験が多いと思います。とても大切な事です。

②運動会や音楽会などの行事やPTA主催のこどもイベントでも人数が集まりとても盛り上がる。

③友達や顔見知りが増えるので、公園に行けば誰かしら遊び相手が見つかる。

④卒業後の進学先が大規模校でも物怖じする事が少ないので慣れるのが早い。

⑤一人ひとりよく考えて行動する場面が多い

 

悪かったこと:

①全児童が集まると校庭や体育館がすし詰め状態になる。

②一クラスの人数に対しての教師が狭い。

③プール等の学年全体の指導授業の際は一人ひとりの活動があまり充実しない。

④運動会や音楽会、学校公開など保護者が見に行く行事では落ち着いて観覧できない。(保護者のデメリット)

⑤人数に対して、トイレや水飲み場が圧倒的に少ない。

 

Q4. 大規模校でもPTAの役員は在学中に必ず一回はまわってくるものなのでしょうか?

 

A4. 原則、児童一人に一回です。

 

Q5. 大規模校に通っているお子さまの保護者を代表して一言お願いします

A5. 大規模校イコール先生の目が行き届かず荒れているという印象を持つ保護者の方もいらっしゃいますが、その逆で落ち着いています。

 

大規模校がゆえに、先生方はどうしたら落ち着いて授業を進められるかを他校の先生よりも熱心に考えてくださり、若い先生がベテランの先生からノウハウを代々受け継いでいるからなのです。他校から赴任された先生からも、これほどの人数で落ち着いている学校は見たことがない、平均的な人数の学校よりも落ち着いていると驚かれるそうです。

 

大規模校だからいわゆるヤンキーや授業妨害をする子がいる、または多いとは限らないのです。人数が多い分、プール・校庭・体育館が使える頻度が少なかったり狭く感じたりもしますが、運動会や文化祭などはとても盛り上がります。

 

最大のメリットは、小学校から中学校にかけた多感な時期に、自分以外の考えや個性に出会う機会に恵まれるので視野が広がり、他人を認める・自分も他人から認めてもらう経験がより多い事だと思います。

 

おわりに

大規模校のメリット・デメリットはそれぞれありますが、自分のお子さまの成長に一番適している学校を選ぶのが大切です。もし通う学校が選択できる場合は、大規模校のメリット・デメリットも含めて選んでいただければと思います。

 

■関連記事

小規模校のメリット・デメリット

http://www.gaccom.jp/wp/useful/smallscaleschool.html

 

参考:文部科学省 学校規模によるメリット・デメリット(例) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/038/siryo/08120806/001.htm

スポンサードリンク