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変化を続ける 学童保育ってどんなところ?

はじめに

「学童保育ってどういうところなの?」

4月に小学校に進学される子供のいるご家庭では、気になっている方も多いことでしょう。

小学校に入ると、子供たちはある程度の自立を求められます。保育園に子供を預けていた親にとっては、いままでの手厚いケアがなくなり、親が自分自身で子供の面倒を見る機会が一気に増えるので、戸惑うことも多いかもしれません。

 

学童保育が「親に代わって子供の放課後の面倒を見てくれる制度」とはわかっていても、実際「どこで、どんなことをして過ごすの?」「誰が世話をしてくれるの?」「宿題はみてくれるの?」「費用はかかかるの?」などなど、知りたいことはたくさんあります。

 

今回は学童保育の基礎知識とここ数年で変化している学童保育事情について、ご紹介します。

 

 

学童保育の種類 公立学童と民間学童

小学生が学校から帰ってくるのが15時ごろで、親が会社から帰ってくるのが早くて19時だとすると、子どもは家で4時間は留守番をすることになりますよね。

ついこの前まで幼児と言われていた7歳前後の子どもが、1人で家にいるというのは、やはり心配なものです。ことに最近は兄弟姉妹のいない「ひとりっ子」が増え、地域のつながりも薄れていますから、本当に「一人きり」で過ごすことになりがちです。

 

そんな親の悩みに応えてくれるのが学童保育です。

 

学童保育には「公立学童」(学童クラブ、放課後クラブなどと呼ばれる)と「民間学童」の2つがあるようです。

 

【公立学童】

「公立学童」は自治体が運営(委託を含む)する学童保育です。

小学校内や児童館に併設されており、放課後や長期の休みに利用できます。これまでは小1~小3の児童が対象でしたが、平成27年度から小6にまで拡大されました。

公立学童の中でも、親が働いているなどの条件つきのものと、小学校に通う全員が対象のものに分かれており、預かり時間や土曜日や夏休みの受け入れ、おやつの有無などの違いがあります。預かり時間は、平日は18時までが基本で、延長を希望すると19時まで利用できるところもあります。

 

【民間学童】

「民間学童」は主に民間企業が経営する学童保育です。ここ数年、企業による学童保育への参入が相次いでおり、民間学童の数は急増しています。

経営母体も保育業はもちろんのこと、鉄道会社、塾、流通、スポーツジムなどさまざまで、それぞれの特徴を活かしたプログラムを組んでいます。

早朝や19時以降の預かり、学校や自宅までの送迎など多彩なサービスが用意されています。

 

なお、上記2つのほかにも、NPO団体や保護者団体などによって運営されている学童もあります。

 

学童保育ではどんなことをして過ごすの?

【公立学童】

大半の時間は、こどもが自由に遊んでいます。

小学校内や児童館に併設されているところがほとんどなので、校庭や遊技場で、顔なじみの友達と遊ぶことができるのがメリットです。また、ゲーム機以外のおもちゃや本、コミックなども数多く用意されています。

工作や将棋、ドッジ大会などのイベントも月に数回、定期的に開催され、子供達が飽きないよう工夫をしています。

 

食事は出ませんが、17時台におやつが出ることが多いようです。宿題に関しては、宿題タイムを設けるなど、声かけまではしてくれますが、内容に関して指導することは基本的にありません。

 

【民間学童】

入室後におやつを食べたあと、学校の宿題を行い、その後、希望のプログラムに移行する形をとっているところが多くなっています。プログラムの内容はスイミング、バレエ、英会話、そろばん、勉強など、運営母体によりさまざまです。

 

おやつは勿論、食事も希望すれば出してもらえるところが多く、帰宅の遅い親にとっては非常にありがたい存在です。宿題に関しては、宿題タイムを設けた上で、質問があれば指導までしてくれるところがほとんどです。なかには答え合わせまでしてくれるところもあります。

 

学童保育に通うための費用はどれくらいかかるの?

【公立学童】

 月額  3,000 ~ 7,000円程度

学童保育の運営体制は、公立といえども同じというわけではなく、市区町村が設置・運営の両方を行っているところや、市区町村がNPO法人や民間企業に運営を委託しているところなどさまざまです。ですからその運営形態や補助金のあるなしによって、費用も変わってきます。

また、家庭の収入に応じての免除措置を設けている自治体もありますので、お住いの自治体の情報をチェックしてみて下さいね。

 

【民間学童】

 月額 30,000 ~ 100,000円程度

民間学童は運営会社や付帯するサービス(食事、送迎、預かり時間)、施設の立地等によって、料金もピンからキリまであります。ただ安いケースであっても、公立学童に比べると、かなり高額であるのは間違いありません。

 

学童保育ではどんな人が子どもたちのお世話をしてくれるの?

つい2年前までは、学童保育の指導員に特別資格は必要ありませんでした。しかし、2015年4月より、学童保育(放課後児童クラブ)の指導員に対する専門資格「放課後児童支援員」が新しく創設され、学童保育に2人以上の「放課後児童支援員」を配置することが義務付けらました。

保育士、社会福祉士などの資格保有者や、教員免許を持っている人であれば、都道府県知事が行う研修を修了することで「放課後児童支援員」の資格を取得できます。

 

現在の学童保育は、この放課後児童支援員を中心に、パート、アルバイトなども含むスタッフによって運営されています。民間学童はこれらのスタッフに加えて、勉強、スポーツなど各ジャンルの専門講師を配置しているところも多いようです。

 

学童保育は夏休み期間は運営している?

子供達にとって待ちに待った夏休み!

でも、仕事で日中は家にいられない保護者にとっては、頭を悩ませる時期でもありますよね。ご安心ください。学童は夏休みも運営していますよ!

 

夏休み中の学童は、通常の登校時刻とほぼ同じ時間帯から始まります。

夏休み中も規則正しい生活リズムをキープすることができますね。また、友達と一緒に遊べるので、楽しいと感じるお子さんが多いようです。宿題タイムも設けられているので、溜めがちな夏休みの宿題も着々と進めることができます。校内や学校近くの学童であれば、学童時間内に、学校のプールに参加することもできますよ。

 

ただ、夏休みの学童には大きな問題があります。夏休みの学童は、朝から夕方まで預かってもらうので、昼食が必要になるのです。公立学童では、毎日、お弁当を持たせる必要があり、これが親にとっては大きな負担になっています。民間学童では、希望すれば、昼食を出してくれるところがほとんどです。そのため、夏休み期間中だけ、民間の学童保育に通わせるという選択をする家庭も増えています。

 

おわりに

むかしは地域に子供が多く、いろいろな年齢の子供達が一緒に遊んだものですが、いまはなかなかそういう経験は持てなくなりました。

しかし、学童には、年上の子、同い年の子、年下の子と異年齢の多くの子供達が集まります。そこには、学校のクラスとはまた違ったコミュニティーが出来あがります。

みんなで生活を共にすることで、子供が得るものはとても大きいものです。学童で身につけた社会性や協調性は、この先の人生でもきっと役に立つことでしょう。

 

現代の学童保育はバラエティ豊かです。家族のライフスタイル、お財布事情、親の性格、子供の性格などによって「正解」は変わります。あなたの家族の「いま」を見つめ直した上で、納得のいく選択をして下さいね。

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